クライアント 環境省

発注元 綜合企画様、JAM Inc.様

言語 英語、韓国語、中国語

8p冊子x2冊(3言語)、チラシx1(英語のみ),電子看板翻訳x3言語、公園内設置予定の看板x2言語、PRビデオ出演手配

海外観光客に阿蘇くじゅう国立公園だけでなく、日本の国立公園の魅力を理解してもらうためのプロジェクトの一環。

問題

「国立公園(National Park)」は海外の観光客にとっては「人が住まない、お店がない公園」というイメージが強いのですが、日本の多くの国立公園では公園内にたくさんの人が住んでたり、お店があったり、公園内に市や町がある場合もあります。そこで、日本人には当然だけど外国人には未知の日本特有の国立公園文化を説明する必要がありました。

阿蘇くじゅうの説明として、日本語でも「世界最大級のカルデラ」や「毎年野焼きをする」というのをアピールする傾向がありますが、熊本県外の人はまず「カルデラって何?」「野焼きはどうやってするの?ただ草を焼いてるだけ?」のように分からないことが多く、外国人はそれ以上にカルデラや野焼きの知識が少ないので、今までの宣伝物では阿蘇くじゅうの素晴らしさが伝わらないのではという懸念がありました。

対策

阿蘇くじゅうや日本の国立公園に対して何も先入観がない人を想定し、パンフの内容を選定し、原文制作や翻訳作業に入りました。「日本の国立公園は自然も保護されていますが、日本の国立公園の大事なところはその公園の中に住んでる人たちの文化や伝統」といった説明文やカルデラの基本的な説明、草原の歴史などを加えることで、阿蘇くじゅうの魅力を分かりやすい書き方で紹介しています。

看板も電子サイネージも、訳文をデータに流し込んだあとに表記などに問題がないかネイティブにより全部チェックしました。他の案件でも、この作業で修正が発生することが非常に多く、翻訳の質を落とさないための重要なステップですが、他の翻訳会社ではしないこともあるようです。

結果

国交省の厳しい英語や内容のチェックを受けて、担当者がパンフなどで伝えたい内容を全て分かりやすく、魅力的に伝わるように調整し、日本や阿蘇の文化を知らない外国人観光客でも阿蘇くじゅうに行きたくなるような資料が完成しました。